塗装屋の日当いくら|経験年数別の相場と月給計算の仕組み
塗装業への転職を検討されるとき、求人票に「月給25万円」と書かれていても、実際の日当がいくらになるのか、経験を積むとどこまで上がるのかが分かりにくいという声をよく耳にします。日当の相場は経験年数や工事種別、会社の給与体系によって幅があり、求人票の数字だけでは実態をつかみにくいのが現実です。この記事では、塗装屋の日当相場を経験年数別・職種別に整理し、求人票の読み方や給与が変動する要因を一般的な傾向としてまとめました。
塗装屋の日当相場|経験年数別の給与構造
塗装屋の日当は経験年数で段階的に変動し、未経験は概ね8,000〜10,000円、3年目で13,000〜16,000円、5年目以上で18,000〜25,000円程度が業界の一般的な目安とされています。
塗装業界では、日当制(日給制)で給与が決まる会社と、月給制で支給される会社があります。どちらの場合でも、1日あたりの単価がいくらに設定されているかを把握しておくと、求人票を見るときの判断材料になります。業界の一般的な相場として、経験年数が上がるにつれて日当も段階的に増える傾向があります。ただし会社ごとに給与体系は異なるため、具体的な金額は求人票でご確認ください。
以下は業界で見られる一般的な日当の目安と、月収換算の概算をまとめた表です。実際の支給額は会社や地域、工事内容で変わります。
| 経験年数 | 日当の目安 | 月収の概算(22日勤務時) | 手当・歩合の影響 |
|---|---|---|---|
| 未経験〜1年目 | 8,000〜10,000円 | 176,000〜220,000円 | 基本給中心 |
| 2〜3年目 | 11,000〜16,000円 | 242,000〜352,000円 | 技能手当が付く場合あり |
| 4〜5年目 | 15,000〜20,000円 | 330,000〜440,000円 | 現場手当・資格手当 |
| 班長・リーダー職 | 18,000〜25,000円 | 396,000〜550,000円 | 役職手当・歩合が加算 |
求人票の「月給25万円」から日当を逆算する方法
月給制の求人票を見るときに役立つのが、月給を営業日数で割って1日あたりの単価を出す逆算です。塗装業は現場仕事のため、月の勤務日数は概ね20〜22日程度が目安になります。月給25万円の求人を22日勤務で割ると約11,400円、20日勤務で割ると12,500円が1日あたりの単価になる計算です。
ただし月給には基本給のほかに固定残業代や各種手当が含まれているケースもあり、純粋な日当換算と求人票の月給を単純比較すると齟齬が出ることがあります。基本給と手当の内訳が記載されているかを確認しておくと安心です。詳しい業務内容や施工の進め方については業務内容・施工事例はこちらをご覧ください。
経験年数で日当が上がる仕組み|技能習得と現場評価
塗装の仕事は、下地処理・養生・塗装・仕上げといった工程を一通り身につけるまでに時間がかかります。1年目は先輩のサポート役として基本動作を覚える期間で、日当も基本の範囲に収まる傾向があります。2〜3年目になると一人で任せられる作業範囲が広がり、技能手当が加算される会社も出てきます。
5年目前後になると、班長やリーダーとして後輩の指導や現場全体の進行管理を任されるようになり、役職手当が加わって日当が一段上がる構造が一般的です。給与の増え方が気になる場合は、求人票に昇給実績や昇進制度の記載があるかを確認しておくことをおすすめします。給与や勤務条件についての詳細はお問い合わせはこちらからご相談いただけます。
塗装職人の仕事内容で変わる日当|職種別・工事種別の給与差
塗装の職種別では、外壁塗装は概ね11,000〜18,000円、屋根塗装は13,000〜20,000円、内装塗装は9,000〜15,000円が目安とされ、危険度と技能水準が日当を左右します。
一口に塗装屋といっても、取り扱う工事種別によって作業の内容も、求められる技能も、日当の水準も異なります。外壁塗装・屋根塗装・内装塗装はそれぞれ別の技能体系があり、どの分野を主戦場にするかで給与構造が変わってくるのが実態です。業界の一般的な傾向として、高所作業や危険を伴う工事ほど日当が高めに設定されやすい傾向があります。
工事種別ごとの日当目安と作業内容を整理した表が以下です。会社によって金額や扱う工事の割合は異なります。
| 塗装工事の種類 | 日当の目安 | 主な作業内容 | 必要な技能・資格 |
|---|---|---|---|
| 外壁塗装(一般住宅) | 11,000〜15,000円 | 下地処理・養生・塗装 | 技能講習修了 |
| 屋根塗装・高所作業 | 13,000〜20,000円 | 足場上作業・防水処理 | 高所作業者安全衛生教育 |
| 内装塗装 | 9,000〜15,000円 | 室内塗装・養生・補修 | 内装仕上げの技能 |
| 鉄骨・特殊塗装 | 14,000〜22,000円 | 防錆・特殊塗料施工 | 塗装技能士資格 |
外壁塗装と屋根塗装で日当に2,000〜3,000円の差が出る理由
外壁塗装と屋根塗装は、同じ住宅塗装の分野であっても作業環境が大きく違います。屋根塗装は足場の上や勾配のある場所での作業が中心で、転落リスクを伴うため、安全衛生に関する講習や経験がより重視される傾向があります。この危険度と技能水準の差が、日当に2,000〜3,000円程度の差となって表れるのが業界の一般的な傾向です。
また、屋根塗装は夏場の高温環境での作業や、下地の劣化状態を正確に見極める技能も必要になります。経験を積むほど屋根専門の技能が評価されやすく、その分日当にも反映されやすいのが特徴です。安全管理の徹底された会社では、危険度に応じた手当が明確に区分されているケースも見られます。
内装塗装と外装塗装|働き方と給与の違い
内装塗装は屋内作業が中心のため、天候に左右されず年間を通して稼働できる安定性があります。一方、外装塗装は雨天や強風で現場が止まることがあり、日給制の場合は年間稼働日数が月収を左右する要因になります。日当そのものは外装のほうが高めに設定される傾向がありますが、稼働日数まで含めると年収ベースでは差が縮まることもあります。
どちらを選ぶかは、安定性を重視するか、1日あたりの単価を重視するかで変わります。年間休日日数や雨天時の給与扱いが求人票にどう書かれているかを見ておくと、年収のイメージがつかみやすくなります。
塗装屋の1日の流れから見る日当の内訳|拘束時間・実労働時間・手当
塗装職人の拘束時間は通常8〜10時間で、うち実労働は6〜8時間程度が一般的です。日当に含まれる時間と含まれない時間を求人票で確認することが大切です。
塗装屋の1日は、現場や会社によって流れが異なりますが、朝の集合から現場撤収までを通して拘束時間が決まります。多くの現場では朝7時から8時に集合し、朝礼・道具の積み込み・現場への移動を経て作業に入ります。昼休憩を挟んで夕方5時前後に片付け・撤収という流れが一般的で、全体の拘束時間は8〜10時間程度になります。
この拘束時間のうち、実際に塗装作業をしている時間は6〜8時間程度で、残りは準備・移動・片付けに充てられるのが通常です。会社によって、移動時間や朝礼時間を給与対象時間に含めるかどうかの扱いが異なるため、求人票の記載や面接時の説明をよく確認しておくと安心です。
朝7時から夕方5時までの現場スケジュール|給与対象時間の見分け方
塗装の現場では、会社の事務所や集合場所に朝7時前後に集まり、資材の積み込みや打ち合わせを行ってから現場に向かうことが多くあります。この集合から現場到着までの移動時間を給与対象として扱う会社と、現場到着からを労働時間として扱う会社があり、同じ日当でも実質的な時給が変わってきます。
求人票に「拘束時間8時間」と書かれているか「実労働時間8時間」と書かれているかで意味合いが変わるため、面接時に具体的な1日の流れと給与対象時間を聞いておくことをおすすめします。また、残業や早出がある場合の手当の有無も、月収を左右する大きな要素になります。
雨天・悪天候時の給与|日当が出ない・出る会社の判断基準
外装塗装は天候の影響を受けやすく、雨天時は現場が中止になることがあります。日給制の場合、雨天で現場が止まった日に給与が支払われるかどうかは会社によって対応が分かれるのが実情です。公共工事を多く扱う会社や、月給制を採用している会社では天候に左右されにくい傾向があります。
一方、純粋な日給制で雨天時に給与が出ない会社の場合、梅雨や台風シーズンは月収が目減りするリスクがあります。求人票に「雨天時の対応」「月間保障給」といった記載があるかを確認しておくと、年間を通した収入の見通しが立てやすくなります。業務内容や現場の進め方の詳細は業務内容・施工事例はこちらからご確認いただけます。
塗装屋として日当を増やす方法|技能習得・昇進・現場評価の道筋
塗装屋の日当は、技能講習や塗装技能士資格の取得、班長昇進、現場での信頼を重ねることで段階的に増える構造です。資格手当や役職手当の有無は会社ごとに違います。
塗装屋としてキャリアを築くうえで、日当を増やす道筋は複数あります。年功序列で自然に上がる会社もあれば、資格取得や役職昇進を評価して給与に反映する会社もあります。どちらの仕組みを採用しているかで、同じ年数を働いても日当の伸び方が変わってきます。業界の一般的な傾向として、技能評価と役職評価の両輪で給与が決まる仕組みが広がっています。
以下はキャリアステップと日当上昇の関係を整理した表です。会社や個人の実績によって金額の幅は変わります。
| マイルストーン | 取得資格・職位 | 日当の想定上昇幅 | 年収への影響 |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 入職・OJT | 基本日当 | 月収200,000円前後 |
| 3年目 | 技能講習修了 | +2,000〜3,000円 | 月収300,000円前後 |
| 5年目 | 塗装技能士資格 | +3,000〜5,000円 | 月収350,000〜400,000円 |
| 班長昇進 | 現場責任者 | +5,000〜8,000円 | 月収400,000円以上の例も |
資格取得で日当は変わるか|技能講習・一級技能士の現実的なメリット
塗装業界では、職業能力開発促進法に基づく塗装技能士(1級・2級)という国家資格があり、取得すると技能の裏付けとして評価されやすくなります。資格を持っていると資格手当が支給される会社と、そうでない会社がありますが、求人票に「資格手当」の金額が明記されている会社は、技能評価の仕組みが整っている可能性が高いと見られます。
資格取得は日当の上昇だけでなく、より高度な工事や公共工事を担当できる機会にもつながります。公共工事の案件では有資格者の配置が条件になることもあり、資格を持つ職人の需要は安定しやすい傾向があります。会社選びの際には、資格取得支援制度の有無も確認しておくと安心です。
班長・リーダー昇進で日当が上がる仕組み|評価される人の条件
班長やリーダーといった役職に昇進すると、役職手当が加算されて日当が一段上がります。昇進には単純な経験年数だけでなく、現場での安全管理の意識、後輩への指導力、施工品質の安定性といった総合的な評価が影響します。業界では、昇進までに概ね3〜5年程度を要するケースが多く見られます。
班長になると、現場全体の工程管理やお客様対応、職人同士の調整など、作業以外の役割も増えます。その分責任は重くなりますが、給与構造が変わり、長期的な年収アップにつながりやすいのが特徴です。会社の昇進制度や評価基準について、面接時に具体的に聞いておくことをおすすめします。
求人票から日当の実態を見抜く3つのチェック項目|月給・手当・昇給表
求人票で確認すべきは月給の額面だけでなく、基本給と手当の内訳、昇給の有無と幅、手当の種類(資格手当・役職手当・現場手当)で、ここで実際の日当と将来の年収が大きく変わります。
「月給25万円」という求人票の数字だけを見て判断すると、実際の手取りや将来の昇給可能性を見誤ることがあります。塗装業界の求人票を正しく読むには、月給の内訳、昇給制度、手当の種類という3つの観点から情報を整理する必要があります。これらが明記されている求人票ほど、入社後のギャップが少ない傾向があります。
特に基本給と手当の比率は、長期的な年収に大きく影響します。基本給が低く手当で月給を膨らませている会社の場合、賞与の算定基礎や退職金に反映される部分が小さくなることがあります。詳細な勤務条件についてはお問い合わせはこちらからご相談いただけます。
月給の内訳をチェック|基本給・手当・歩合の比率で分かる安定性
求人票に「月給250,000円」と書かれていても、その内訳が「基本給200,000円+各種手当50,000円」なのか「基本給150,000円+固定残業代・手当100,000円」なのかで、意味合いが大きく変わります。基本給の比率が高い会社ほど、賞与や退職金の基礎額が大きくなり、長期的な待遇が安定しやすい傾向があります。
一方、手当や歩合の比率が高い会社は、短期的な月収は高く見えても、天候や受注状況で変動する可能性があります。求人票に基本給の金額が明記されているか、固定残業代の時間数と金額が明示されているかを確認しておくと、入社後の実収入をイメージしやすくなります。
昇給表・昇進制度の有無|5年後の給与が決まる重要項目
塗装業界では、昇給制度が明確に整備されている会社と、経営者の判断で個別に決まる会社があります。求人票に「昇給年1回」「昇給実績あり」といった記載があるか、昇進制度や評価基準が示されているかを確認することで、5年後、10年後の給与イメージが立てやすくなります。
記載がない場合は、面接時に「過去3年間の昇給実績」「班長昇進までの平均年数」といった具体的な質問をしてみることをおすすめします。明確に答えられる会社ほど、人事評価の仕組みが整っている可能性が高いと言えます。長期的に働くことを考えるなら、入口の月給だけでなく、キャリアパス全体を見渡す視点が大切です。業務内容や施工事例は業務内容・施工事例はこちらからご確認いただけます。
よくある質問(FAQ)
Q. 塗装屋で月収30万円を目指すには経験年数はどのくらい必要ですか
業界の一般的な傾向として、技能講習を修了する3年目前後から月収300,000円程度に届くケースが見られます。会社の給与体系や稼働日数、資格手当の有無で変わるため、求人票の内訳をご確認ください。
Q. 日給制と月給制ではどちらが収入面で安定しますか
月給制は雨天時も給与が安定しやすく、日給制は稼働日数に左右されます。年間稼働日数や雨天時の給与扱いが求人票にどう書かれているかを確認しておくと安心です。
Q. 塗装屋の日当が上がりやすい会社の特徴は何ですか
公共工事の受注がある、年間稼働日数が多い、資格手当や役職手当の体系が明確、昇進制度が整っている、といった特徴が挙げられます。求人票の年間休日日数や給与の決め方の記載を確認することをおすすめします。
この記事を書いた理由
著者 – 下村塗装
塗装業への転職を検討されるお客様から、「求人票の月給と実際の日当がどう対応しているのか」「経験年数で給与がどのくらい変わるのか」といったご相談をよくいただきます。求人票の数字だけでは実態がつかみにくいという声が多く、給与構造の整理が必要だと感じました。
この記事が、塗装業界への転職を検討されている方の判断材料になれば幸いです。業界全体の一般的な傾向を知ったうえで、ご自身に合った会社選びをしていただければと思います。
会社概要・アクセスはこちらからご確認ください。
